■父親は親権争いで不利?
親権者の決定で最も重要なのは、「どちらを親権者にするのが子供の利益につながるのか」という視点です。
例えば子供が幼少のうちは、身の回りの世話を細やかに行う能力が親権者に要求されます。したがって、母親が親権を勝ち取ることが多いという傾向があります。
子供に一定の判断力・思考力がついてくると、子供が納得して今後の生活に移っていくことが重視されます。したがって、子供の意思が尊重され、子供が希望した親が親権者になることが多いです。
ここでは、父親が親権者をとるための方法をご説明します。
■親権者になりやすい要素
親権者を決める要素としては、生活態度や健康状態、経済的・精神的な家庭環境、監護能力、監護意欲、住居の状態や教育環境、愛情の度合い、親族の協力の有無などがあげられます。
つまり、調停においては、これらの要素を考慮した主張を行う必要があります。
例えば妻が専業主婦であった場合には、子供の世話を行うのは妻の仕事になってしまうでしょう。このような場合であっても、育児実績を見せ、これから子育てを行っても問題ないことを示すことが重要です。反対に、経済的な面での優位を主張することはできるでしょうし、住居・親族関係などの主張も可能かもしれません。
また、母親側に家庭内暴力や虐待などの落ち度があれば、母親の親権取得は絶望的になります。証拠を準備し、証言していきましょう。
このように、父親が親権をとるには、育児実績を見せたり、自分の方が有利になる要素が何なのかを吟味し、説得的な主張を行ったりすることが大切になります。
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父親が親権を取るには
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