050-3138-4664
受付時間:
平日10:00~19:00

面会交流を拒否できる正当な理由はある?

  1. MYパートナーズ法律事務所 >
  2. 離婚問題に関する記事一覧 >
  3. 面会交流を拒否できる正当な理由はある?

面会交流を拒否できる正当な理由はある?

夫婦が離婚した場合、その間の子について、片方を親権者と定める必要があります。
離婚は、夫婦の協議で行われる場合もあれば、間に裁判官と、一般市民から選任された二名から構成される調停委員を介して話し合いで解決を図る調停の手続で離婚をする場合、そして裁判で離婚をする場合があります。

いずれにせよ、夫婦が離婚する際には、養育費や、監護権に関する取り決め、そのほかにも、「子どもの利益を最優先に考え」、一方の親との面会交流に関する取り決め(方法や頻度等)などが行われます。

原則として、面会交流は拒むことができないのですが、「子の利益のため」あるいは、それ以外の場合であっても、面会交流の趣旨を没却しないような場合には、例外的に面会交流を拒否することができます。

では、具体的に、どのような事情・理由があれば、面会交流を拒むことができるのでしょうか。以下、この点について解説いたします。

面会交流を拒むことができる正当な理由

まずは、子どもの利益の観点から、過去に片親が子どもに対して虐待を行っていたという事情があると、再び子どもが被害にあう可能性があるとして、面会交流を拒否できる可能性があります。

その際には、証拠として、けがした部位の写真、診断書、虐待に関する動画や音声、公的機関に対する相談の記録などの提出が考えられます。

また、子どもが面会を希望している場合には、原則として面会は認めるべきですが、逆に子どもが面会を拒否しているような場合には、その「本心」に基づく拒否であるかどうか検討したうえで、面会の拒否が認められる場合があります。
監護権のある親の顔色を窺って拒否をしていることも多くあるため、子どもの年齢を加味して慎重に判断する必要があります。

さらに、子どもを連れ去る可能性がある場合には、少なくとも直接の交流を認めるべきではなく、場合によっては、面会交流そのものを拒否できる可能性があります。
協議、調停といった手続きで決定されたにもかかわらず、連れ去ることは、これまでの手続を無駄にするばかりではなく、一方の親や子どもの精神的負担が大きいといえます。
場合によっては、刑事罰が成立します。

相手方の精神に問題があるような場合には、子どもの安全が期待できないとして、面会を拒否できることがあります。
また、相手が無理な条件を突き付けてきたような場合も同様といえます。

面会交流に関して、上述のように、協議、すなわち話し合いで決まることもあれば、公正な第三者を交えて話し合いである調停で決まることもあります。
また、交流関係に関しては、調停で決まらなければ、審判という形で、家庭裁判所の裁判官が、調停で現れた一切の事情を加味して面会交流の可否、面会交流を認めるのであればその具体的な方法を定めます。

離婚に関する問題はMYパートナーズ法律事務所におまかせください

離婚をする場合、両当事者は子の利益を最優先して考えることができず、悪化した関係に流され、硬直化し、感情的に議論を繰り広げることが多いといえます。
だからこそ、公正な第三者を挟んだ調停といった手続きが用意されています。
もっとも、調停にしろ、それ以前の協議にしろ、弁護士に依頼をすることで、どの事情が法的に、面会交流を決定するうえで重要な事情なのか、論理的で冷静な議論を行うことが期待できます。

また、協議で合意に達した場合、後に相手方が態度を変えないよう、合意書を作成して、公正証書という証明力の強い証拠として残しておくことが重要といえます。

MYパートナーズ法律事務所は、東京都荒川区を中心として、離婚に伴う慰謝料、親権、財産分与、養育費、面会交流権などの問題でお悩みの方からご相談を承っております。
お悩みの方は、MYパートナーズ法律事務所までお気軽にご相談ください。
幅広い経験を持つ弁護士が、丁寧にご対応いたします。

MYパートナーズ法律事務所が提供する基礎知識

  • 住宅ローン

    住宅ローン

    婚姻期間中に築いた自宅や預貯金などの財産がある場合、離婚するまでに夫婦間で財産分与を話し合っておく必要...

  • みなし相続財産とは|代表例や注意点などわかりやすく解説

    みなし相続財産とは|代...

    相続に立ち会ってみると、仕組みが複雑でなかなかスムーズにいかないという方も多いのではないでしょうか。 ...

  • 養育費に関する取り決めを公正証書に残すメリット

    養育費に関する取り決め...

    ■ 養育費の取り決めについて 夫婦が離婚をするにあたって、子どもを有していた場合、片方の親が親権を取得...

  • 共同親権とは?制度導入の背景や施行日について解説

    共同親権とは?制度導入...

    日本では、離婚後の親権は「単独親権」が原則でしたが、離婚後に親子の関係が断たれてしまうという課題があ...

  • 遺産分割

    遺産分割

    遺産をどのように分けるのかは、遺言の有無によって異なります。 ・遺言がある場合 遺言の内容に従って、...

  • 財産分与の具体的な方法

    財産分与の具体的な方法

    財産分与を行うときには、まず、結婚後に作った夫婦の共有財産をすべてリストアップします。結婚生活を始めた...

  • 財産分与とは

    財産分与とは

    離婚に伴う財産分与とは、夫婦が婚姻期間中に協力して形成した財産を離婚に際して分与することをいいます(民...

  • 【弁護士が解説】特別縁故者申立ての流れ

    【弁護士が解説】特別縁...

    被相続人が死亡した場合、相続が発生します。 相続とは、被相続人が死亡時に有していた財産や、帰属し...

  • 財産分与を有利に進めるポイント

    財産分与を有利に進める...

    財産分与を有利に進めるためのポイントとしては、以下のようなものがあります。 ①共有財産の把握 まず、...

ページトップへ