050-3138-4664
受付時間:
平日10:00~19:00

財産分与を拒否することは可能?注意点も併せて解説

  1. MYパートナーズ法律事務所 >
  2. 離婚問題に関する記事一覧 >
  3. 財産分与を拒否することは可能?注意点も併せて解説

財産分与を拒否することは可能?注意点も併せて解説

配偶者と離婚しようとした際や、離婚した後で、(元)配偶者から財産分与を求められることがあります。
ここでは、財産分与とはどういったものであるか、そして財産分与を拒否することができるのかについて解説していきます。

財産分与について

財産分与は、民法で認められた制度であり、夫婦間の共有財産を清算するためなどに、財産を一方から他方に分与することとなります。
この財産分与については、①清算的要素、②扶養的要素、③慰謝料的要素という3つの要素が含まれるものとされています。
財産分与がなされる際には、こうした要素ごとに分けられず、一括して財産分与として〇万円を支払うといった形で合意されることが一般的ですが、定期金として合意されることもあります。

①清算的要素

夫婦間の共有財産を清算することを目的とした側面を清算的要素といいます。
共有財産とは、夫婦の共有名義となっている財産のことを指すのが通常ですが、婚姻中に夫婦が取得した財産については、どちらか一方の名義となっている場合であっても、夫婦の共有財産に含まれると考えられることとなります。
これは、夫婦の一方が会社員などとして稼働するということは、もう一方の家事や育児といった協力によるであると考えられ、稼働による収入、そして収入によって取得した財産は夫婦双方の共有財産であると考えられるためです。

②扶養的要素

扶養的要素とは、離婚後に夫婦のどちらかが経済的に困窮する場合に、経済的に余裕のある一方が、余裕のない他方に、経済的に自立できるまでの間の生活費を支援する側面のことをいいます。
ここでいう経済的に困窮する場合とは夫婦の一方が長年専業主婦をしており、離婚後すぐに就職するなどして経済的に自立することができない場合や、夫婦が高齢になってから離婚するため、就職が期待できない場合などがあります。

③慰謝料的要素

慰謝料的要素としては、離婚によって精神的損害を受ける場合に、その損害を与える一方から損害を受ける他方に対して慰謝料の意味合いで分与される側面のことをいいます。
この慰謝料的要素の財産分与については、不貞行為を理由として離婚がなされた場合などに必要とされます。

財産分与を拒否できるか

(元)配偶者から、財産分与の請求を受けた場合に、財産を分与したくないと考える方もいるでしょう。
ここからは財産分与を拒否できるのかについて解説していきます。

原則として財産分与は拒否できない

財産分与は、民法で認められた権利であり、原則として拒否することはできません。
これは、離婚の原因が相手の不貞行為にあるという場合でも変わりません。
なぜならば、不貞行為により離婚しなければならなくなったことは、損害賠償請求、慰謝料請求などで解決するべきであるためです。
しかし、例外的に、拒否できる場合があります。

拒否できる場合① 離婚から2年が経過している場合

民法は、離婚から2年が経過した場合には、財産分与を請求できないことを定めています。
そのため、この期間が経過している場合には、財産分与を拒否できることとなります。

拒否できる場合② 婚前契約で財産分与しないことを決めていた場合

婚姻する前に、婚前契約として離婚することになった場合の財産分与について決めておくことがあります。
この契約で、財産分与しないことを決めていた場合には、財産分与を拒否できることになります。

拒否できる財産(特有財産)

財産分与の対象となる財産は、夫婦の共有財産となっています。
そのため、婚姻前から有していた財産や、婚姻後であっても相続などによって譲り受けた財産などは、一方の特有財産となり、財産分与の対象外となります。

離婚問題はMYパートナーズ法律事務所にご相談ください

財産分与については、請求された場合には、原則として拒否できないことになっています。
拒否したい場合には、事前に取り決めておくなどする、さらには特有財産がどれだけあるかを把握しておくことが大切になります。
MYパートナーズ法律事務所では、離婚に関するご相談を承っております。
お困りの方は、お気軽にお問い合わせください。

MYパートナーズ法律事務所が提供する基礎知識

  • 【弁護士が解説】相続でトラブルになりやすい寄与分とは?

    【弁護士が解説】相続で...

    相続が発生した場合、被相続人の生前、家業を手伝ったり、介護を主体的に行っていたりすると、寄与分を請求...

  • 相続放棄できないケースとは?事前にできる対策はある?

    相続放棄できないケース...

    相続放棄とは、相続に際し、相続人が財産を相続する権利を一切放棄する意思表示をすることをいいます。 ...

  • 離婚調停において離婚が認められやすい別居期間

    離婚調停において離婚が...

    夫婦間の話し合いで離婚が成立しない場合、調停による離婚を目指すことになります。 今回は離婚調停を...

  • みなし相続財産とは|代表例や注意点などわかりやすく解説

    みなし相続財産とは|代...

    相続に立ち会ってみると、仕組みが複雑でなかなかスムーズにいかないという方も多いのではないでしょうか。 ...

  • 父親が親権を取るには

    父親が親権を取るには

    ■父親は親権争いで不利? 親権者の決定で最も重要なのは、「どちらを親権者にするのが子供の利益につながる...

  • 遺言書の効力とは

    遺言書の効力とは

    まず、遺言書とは、故人の最後の意思表示であり、そこには、残された家族へのメッセージや、財産の分与等につ...

  • 財産分与を有利に進めるポイント

    財産分与を有利に進める...

    財産分与を有利に進めるためのポイントとしては、以下のようなものがあります。 ①共有財産の把握 まず、...

  • 【弁護士が解説】離婚の理由は性格の不一致でもいいの?

    【弁護士が解説】離婚の...

    離婚をしたいと考える方の中には、配偶者との性格の不一致を理由に離婚を考えていらっしゃる方も多いです。...

  • 遺産分割

    遺産分割

    遺産をどのように分けるのかは、遺言の有無によって異なります。 ・遺言がある場合 遺言の内容に従って、...

ページトップへ