03-5615-2440
受付時間:
平日10:00~19:00

遺留分侵害額請求(遺留分減殺請求)

  1. MYパートナーズ法律事務所 >
  2. 相続・遺言に関する記事一覧 >
  3. 遺留分侵害額請求(遺留分減殺請求)

遺留分侵害額請求(遺留分減殺請求)

「遺留分減殺請求」は、民法改正により、「遺留分侵害額請求」と名前を変えました。
そこで、これまでの遺留分減殺請求から遺留分侵害額請求へと改正されたことで、何がどのように変化したのか、2つの制度を比較しつつ分かりやすく解説していきます。

●これまでの遺留分減殺請求
そもそも「遺留分」とは、被相続人(亡くなった方)と一定の関係にある相続人が、被相続人の遺産を最低限獲得できる権利のことをいいます。
例えば、遺言などにより遺産を受け取ることができなくなった場合、相続人は「遺産をもらえる」との期待を害されてしまいます。
これが「遺留分侵害」と呼ばれるものになります。
こうして侵害された遺留分を取り戻すための請求を、「遺留分減殺請求」と言っていました。

●遺留分減殺請求と遺留分侵害額請求の違い
それでは、改正前と改正後で何が変わったのでしょうか。
まず、遺留分減殺請求では、遺留分が侵害されている場合、遺留分権利者(遺留分が認められている相続人)が請求を行うと、請求された側は、その分の財産を返還しなければなりません。

その返還にあたり、特徴があります。
まず、原則として現物返還という点です。現物返還とは、受け取った財産をそのままの状態で返すということをいいます。
つまり、土地を受け取った場合にはその土地を、現金を受け取った場合にはその現金を返すということです。

そして、受け取る財産を選択できないという点です。
例えば、遺産に預金と建物が含まれていた場合、遺留分権利者は建物が欲しいからといって建物だけを請求するということはできません。

このように、従来の遺留分減殺請求には、受け取る財産を選択できないこと、現物返還をすることという特徴がありました。
一方、改正後の遺留分侵害額請求では、「遺留分侵害」が起こると、名前の通り、「侵害」された金「額」を請求することになります。
このため、財産の返還方法は、現物返還から現金での返還に一本化されました。
現金での返還は、物のやり取りが少なく済むため、比較的スムーズに行われるというメリットがあります。

しかし、土地や建物といった財産そのものを返してほしいといったニーズに応えることはできない制度でもあります。
以上をまとめると、改正後の遺留分侵害額請求では、現金で遺留分を取り戻すことができるようになった一方で、現金以外での財産返還はできなくなったといえます。

MYパートナーズ法律事務所では、相続問題についてのご相談を承っております。お困りの際は、お気軽に当事務所までご連絡ください。

MYパートナーズ法律事務所が提供する基礎知識

  • 遺留分侵害額請求(遺留分減殺請求)

    遺留分侵害額請求(遺留...

    「遺留分減殺請求」は、民法改正により、「遺留分侵害額請求」と名前を変えました。 そこで、これまでの遺留...

  • 相続放棄

    相続放棄

    相続人は絶対に相続を承認して故人の権利義務を承継しなければいけないわけではなく、相続を放棄することもで...

  • 財産分与を有利に進めるポイント

    財産分与を有利に進める...

    財産分与を有利に進めるためのポイントとしては、以下のようなものがあります。 ①共有財産の把握 まず、...

  •  養育費はいつまで支払ってもらえる?

    養育費はいつまで支払...

    養育費は、お子さまの生活費や学費などに必要となる費用のことをいいます。 養育費を支払うことは、親として...

  • 遺産分割

    遺産分割

    遺産をどのように分けるのかは、遺言の有無によって異なります。 ・遺言がある場合 遺言の内容に従って、...

  • 財産分与の具体的な方法

    財産分与の具体的な方法

    財産分与を行うときには、まず、結婚後に作った夫婦の共有財産をすべてリストアップします。結婚生活を始めた...

  • 知っておきたい!相続法の改正のポイント

    知っておきたい!相続法...

    40年以上にわたって大幅な改正が行われていなかった民法の相続法分野ですが、近年の少子高齢化や相続の複雑...

  • 離婚とお金

    離婚とお金

    離婚とお金は密接な関係にあります。 ■慰謝料 不倫や浮気、DVなどで相手から苦痛を受けた場合、精神的...

  • 子供の養育費

    子供の養育費

    ■養育費とは 養育費とは、未成年の子どもの生活費や学費など、日常生活に必要な費用です。 養育費を負担す...

ページトップへ